お彼岸について

糸島まごころ葬儀羅漢の奥山です。

今年、初盆をまごころ葬儀羅漢にご依頼頂いたお客様、大変お世話になりました。

提灯は、来年使うとき虫食いにならないように、ホコリを落として乾燥させ、防虫剤を入れて保管しましょう。

さて、もうすぐ秋彼岸の時期ですね。
私は、お彼岸前に納棺堂周辺の草取りや掃除をしてお彼岸に備えています。

お彼岸は毎年、秋分の日前後3日間を含む7日間を指し、令和6年は9月19日から25日になっております。
秋分の日は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」日とされています。

「お彼岸」という行事は日本独自のもので、日本古来からある「日願(ひがん)」信仰【作物を育てる太陽と私達を守ってくださる祖先神への感謝を基本とした太陽信仰】と、仏教伝来の「到彼岸(とうひがん)」という教え【煩悩や迷いの多い此岸(現世)から悟りの世界である彼岸(あの世)へと至ること、またそのための修行】という考えが結びついたことで生まれました。

秋彼岸にすること
①お墓の掃除・お墓参り
お彼岸には、家族みんなでお墓の周辺や墓石を掃除し、お線香や季節の花、お水、果物などをお供えしお墓参りを行います。
一般的には、彼岸との距離がもっとも近づくお彼岸の中日(秋分の日)に行くのが良いとされています。

②お仏壇のお参り・お供え
家にお仏壇がある場合は、お盆や正月などと同様に仏壇・仏具の掃除を行います。
お参りや法要を行う当日は忙しいので、なるべく早めに済ませておきましょう。
お供え物は、季節の花や果物、彼岸団子などに加え、秋は「おはぎ」をお供えするのが一般的です。

③彼岸会(ひがんえ)に参加する
お寺ではお彼岸の時期に彼岸会と呼ばれる合同の法要がおこなわれます。
菩提寺がある場合は参加するとよいでしょう。
参加する際はお布施(3,000円~10,000円)をお渡しします。

④修行を積む
お彼岸の中日である春分の日と秋分の日はご先祖様を偲ぶ日で、中日以外の6日間は         本来「修行を積む期間」です。
修行期間中は、6つの修行を1日一つずつおこなうとされています。

仏教修行の一つに六波羅蜜(ろくはらみつ)があり、仏教修行の基本ともいわれます。

六波羅蜜6つの実践

布施(ふせ)施しをすること
持戒(じかい)規律を守ること
忍辱(にんにく)よく正しい心をもつこと
精進(しょうじん)目的に向かってたゆまず努力すること
禅定(ぜんじょう)常に平静な心をもち続けること
智慧(ちえ)智慧を磨き、智慧を働かせること

六波羅蜜は全ての存在に感謝する報恩感謝の精神が基本になっており、お彼岸にお墓参りをしたりお供えをする行為も、六波羅蜜の修行の一環と言えます。

修行というとハードルが高いという方は、たとえば人にやさしくする、迷いや煩悩をおさえる、自分自身を見直すなど、心穏やかに過ごしてみるのも良いのではないでしょうか。

お彼岸は、先祖や故人に思いを馳せることができる貴重な機会です。
年に2回あるお彼岸は、1年の中でも季節が穏やかな時期です。
これまであまりお彼岸に参加したことがない方も、ぜひ家族で墓参りに行ってはどうでしょうか。

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