2月から新たなメンバーを迎え、我が社もますます賑やかになってきました。これからの成長を一緒に目指せる仲間が増えたこと、とても嬉しく思っています。
さて、今回加わった新人スタッフの彼。物静かで控えめな性格ですが、その内側には色々な思いや考えを秘めているようです。ただ、まだそれをうまく表に出すことができず、コミュニケーションにすれ違いが起きることも少なくありません。
指導する立場の私としては、「どう伝えたらわかりやすいか」「彼はどうしたら理解しやすいのか」と日々試行錯誤の連続です。うまく伝わらなかった時は、自分の教え方の至らなさに落胆することもありますが、それでもまた伝え方を変えてみたり、一緒に確認しながら進めたり。そういった繰り返しの中にこそ、教える側・教わる側、両方の成長があるのだと感じています。
思い返せば、私自身が新人だった頃も、右も左もわからず、ただ必死で先輩についていく毎日でした。その時、ある先輩にこう言われたのをよく覚えています。
「1日に1つでいい。覚えていけば、1年で365個の仕事が身につくよ」
その言葉を支えに、少しずつ、でも確実に積み重ねてきた経験が、今の私の土台になっています。焦らず、でも止まらず、コツコツと知識や技術を身につけていくこと。それこそが、“一人前”になるための本当の近道なのかもしれません。
彼もまた、いまその道を歩いている最中です。つまずくことも、悩むこともあるでしょう。でも、迷いながらでも進もうとしているその姿は、間違いなく「成長」の証だと思っています。
この仕事は、人と人との関わりの中で生まれる「気持ち」や「思いやり」がとても大切です。技術や知識と同じように、人の痛みや感情に寄り添える人になってくれると信じて、これからも一緒に歩んでいきたいと思います。